この記事について
こんにちは。はるまる夫婦の妻で「はる」です。
この記事では、夫にも積極的に育児を担ってもらっている家庭の妻視点から、
次のような疑問について、私自身の経験をもとにお話しします。
- 夫が一緒に育児をすることで、どのように負担が軽くなるのか
- なぜ「妻が働き、夫が育児メイン」という形でも成り立っているのか
- この生活スタイルを実現するために意識したこと
現在、育児や家事を妻ひとりで抱える「ワンオペ育児」に悩んでいる方は多いと思います。
そんな中で、我が家は少し一般的とは違う形を選びました。
なぜ「夫メインの育児がいい」と感じているのかを、この記事でまとめています。
我が家の育児と働き方の前提条件

育児や働き方は、家庭ごとに条件が大きく異なります。
そのため、まずは我が家の前提条件を簡単に整理しておきます。
私は出産後、法律で定められている産後8週間(約56日)の期間を終え、すぐに職場復帰しました。現在、生後3ヶ月の息子を育てています。
我が家の状況は、以下の通りです。
- 妻:フルリモートで人事職のアルバイトをしながら、フリーランスで映像クリエイターとしても活動
- 夫:仕事で心身の負担が大きくなり、妊娠発覚前から継続して傷病手当金を受給中
- 子:生後3ヶ月。完ミで育てており、ミルクをよく飲む元気な赤ちゃん
上記で記述した通り、大前提として私の仕事はすべてフルリモートで完結します。
そのため通勤がなく、育児と仕事を並行しやすい環境にあります。
また、息子は完全ミルク(完ミ)で育てています。
授乳の役割を妻側に固定する必要がなかったことも、夫が育児のメインを担える大きな理由のひとつです。
「夫に育児と家事を任せている」と聞くと、
すべてを丸投げしているように思われるかもしれません。
ですが実際には、役割分担をしながら夫婦二人で協力しています。
この形を選んだ背景には、金銭的な事情や産後の体調など、我が家なりの判断がありました。
そのため、体調や働き方、育児方法によっては、同じように実践するのが難しいご家庭もあると思います。
ここから先は、こうした前提を踏まえたうえで、なぜワンオペ育児になりやすいのかについてお話していきます。
ワンオペ育児になりやすい夫婦それぞれの考え方と背景

ワンオペを抱え込んでしまう背景
「ワンオペ育児がつらい」と感じていても、
それを誰かに相談できず、ひとりで抱え込んでしまう方は多いと思います。
周りを見ると、育児や家事をママ一人で担っている家庭は珍しくなく、
いつの間にかそれが「普通」のように扱われてしまいます。
その結果、主に育児のメインになりがちなママ側だけが不満や疲れを抱え込んでしまう、という悪循環の構図ができあがってしまうことも少なくありません。
「自分でやった方が早い」と思っているママさんの視点
よくSNSなどで目にする意見は、こんな声です。
- 夫を育てるのが正直面倒
- 夫との家事・育児に対する衛生面や丁寧さなどの感覚のズレがつらい
- すぐに態度に出る夫に任せるのが怖い
- 自分でやった方が早い
- 期待するとイライラするから、最初から期待しない
どれも、毎日育児をしているからこそ出てくる本音です。
その結果、育児や家事を指摘するよりも自分でやった方が良いとなり、母親側がすべてを抱える形になってしまいがちのようです。
育児に関わりづらいパパ側の視点
一方で、積極的に育児に参加しようと旦那さん側が思っていても、以下のように感じてしまい、結果としてあまり戦力になりきれないパパさんも一定数いるようです。
- 参加したいけれど、やるとダメ出しされる
- 今後のための指摘でも否定されたように感じてしまう
- 良かれと思ってやったことの意図が伝わらなかった
- 妻のやり方と違うと怒られてしまう
- 基本が分からない
という声を見かけます。
そして、気づいた頃にはママ側の負担が大きくなっていることも少なくありません。
そのことに気づいていても、いざ参加しようとすると「どこから関われば負担を減らせるのか」が分からなくなってしまう
そんな状況に陥っている方も多いのではないでしょうか。
育児を「自分ごと」にしづらい時代背景
少しばかり父親側の視点に触れると、家事や育児を本気で「自分ごと」として経験する機会が少ないまま父親になるケースも多いのではないでしょうか。
昔は「父親は稼ぐ人、母親は育てる人」という役割分担が主流でした。
しかし現在は共働き家庭が増えているにもかかわらず、育児や家事の負担は母親側に偏りがちなケースも少なくありません。
その「意識のアップデートの遅れ」が、ワンオペを生みやすい背景になっているのかもしれません。
たとえば、育休を取っても「何をすればよいのか分からない」という状況のまま時間が過ぎてしまうケースもあるようです。
本人に悪気がなくても、育児の重さや大変さを実感しきれないまま、これまでの生活リズムで趣味や娯楽などを優先してしまうこともあるのかもしれません。
そのため、実際にワンオペを担わなければ、育児の重さは実感しづらいもので、
横から見て声をかけるのと、一人で担うのとでは、見える景色はまったく違います。
その経験の差こそが、夫婦間の温度差を生みやすい背景の一つになっているのかもしれません。
だからこそ、「横から支える」立場ではなく、
一度「担う側」に立ってみる経験が大切なのかもしれません。
夫が育児メインになるという選択肢

ここまで、ワンオペになりやすい背景についてお話ししてきました
では、流れを変えるにはどうすればいいのでしょうか。
私が選んだのは、
「夫が育児のメインを担う期間をつくる」という方法でした。
これは、ただ「手伝ってもらう」というような、サポート役ではなく主体になるということです。
実際に一日の育児を担うと、
横から見るのとはまったく違う感覚になります。
我が家では、もともと家事は一通りできる夫でしたが、
子どもが生まれてからは、育児の中心にも立つようになりました。
「夜間対応」や、
「次はいつ泣くんだろう」と気を張り続ける日々。
そうした時間を実際に経験・共有することで、
「思っていたより大変だね」
そんな言葉が自然と出るようになったのです。
「母親がメインであるべき」という前提を、
一度外してみる。
それだけでも、夫婦のバランスは変わる可能性があると感じています。
ワンオペ育児はこうすれば楽になる【実体験】

実際に夫が育児の中心に立つようになってから、我が家で変わったことを具体的にお話します。
日中・夜泣き|担当制で気持ちが楽になった
日中と夜間対応は、最初にざっくりとサイクルを決めました。
- 深夜0時〜早朝7時頃は夫
7時〜15時頃までは妻
以降は合同
というように、あらかじめ目安を決めておきます。
もちろん体調やコンディションによって調整はしますが、「今日は自分が対応する」と分かっているだけで、精神的な負担がかなり減りました。
どちらか一人が常に構えている状態ではなく、
「交代制」にすることで気持ちに余裕が生まれました。
ミルク|どちらでも対応できる環境づくり
我が家は赤ちゃんが家に来た1週間後頃から、
完全ミルク(完ミ)で育てています。
そのため、基本的に夫婦のどちらでも授乳が可能です。
哺乳瓶は常にストックができるようにしておき、ラスト1本の哺乳瓶にミルクを作ったら、
使い終わったものを全て洗ってスチーム除菌まで終わらせる。
小さなことですが、こうした準備を徹底することで
「どっちがやる?」
「泣いてるのに今から除菌しないと!」
と揉めることが一度も無く育児ができています。
「いつでもバトンタッチできる状態」をつくっておくことは、思っていた以上に大切でした。
寝かしつけ|「ママじゃないと無理」をつくらない
出産前は、「ママじゃないと寝ない」という話をよく聞いていました。
けれど、我が家では普段から夫も頻繁に
「積極的に話しかけたり」
「オムツ交換後に抱っこをしたり」
といったコミュニケーションを取っています。
その結果、どちらが寝かしつけをしても大きな差はなく、
むしろ夫の方がすんなり寝てくれる日もあります。
「ママじゃないとできない」を最初から前提にしないことも、
大きなポイントだったと感じています。
夫の変化|「できる」という自信がついた
実際に担ってくれた夫に話を聞いてみると、
やはり夫の気持ちにも変化があったようです。
出産前に事前に情報収集する中で、「ママじゃないとできないことが多い」という声が多く、実際はどうなのだろうと不安を持っていたようです。
でも実際は、やり方と工夫次第でほとんどのことがどちらでも対応可能でした。
赤ちゃんも、パパとママの頑張りに応えるように、どちらにも懐いてくれています。
その経験が、夫にとって大きな自信につながっているように感じます。
妻の気持ちの変化|「任せられる」安心感
私自身も、考え方が広がったと感じています。
男性ならではの体格でしっかり支えてくれる姿や、
長時間の抱っこでも安定している様子を見ると、「頼もしいな」と思う場面が増えました。
また、我が家の場合は夫が休職中ということもあり、
私がリモートで仕事をしている間は夫に任せることができます。
「いつでもお願いできる」という安心感があることで、
仕事にも集中しやすくなり、心の安定にも繋がっています。
この方法が向いている家庭・向いていない家庭

ここまで読んでくださった方の中には、
「うちは無理かも…」
「理想論では?」
と感じた方もいるかもしれません。
正直に言うと、この方法はすべての家庭に向いているわけではありません。
だからこそ、向いている家庭・向いていない家庭を整理しておきたいと思います。
向いている家庭の特徴
- 妻はフルリモート勤務(出社ゼロ・好きな時間に出社可能)
- 夫は休職中(復職時期は未定)
- 実家支援なし、夫婦二人での育児メイン
という環境です。
- 夫婦で話し合いができる
- どちらも家事を一通りこなせる
- 一定期間、収入が減っても生活が成り立つ
- どちらかがフルリモート、もしくは柔軟な働き方ができる
というような環境の方は向いていると思います。
収入は、私の収入と夫の傷病手当金でなんとか成り立っており、
毎月の貯金はできるかできないか、というギリギリのラインです。
決して余裕があるわけではありません。
それでも「夫に育児を任せる期間を設ける」という選択をしたことで心に余裕を持てたので、
よかったと感じています。
また、
育児を「経験」として共有できたことが、今後の長い子育てに大きな意味を持つと感じているからです。
向いていない・慎重に考えた方がいい家庭
一方で、
- 世帯収入が2/3程度に減ると生活が成り立たない(育休手当になる前提)
- 夫婦の話し合いが難しい
- 一方に家事スキルが極端に偏っている
- 産後の体調が不安定
こういった場合は、無理に取り入れるべきではないと思います。
また、母乳育児を強く希望されている場合は、
負担のバランスをどう取るかをより丁寧に考える必要があります。
それでも「ワンオペ」は一度考えてみてほしい
これは個人的な思いですが、
もし夫婦ともに育休を取得しても
給料の2/3で生活が成り立つ、
もしくは半年程度なら多少の貯金を切り崩せる状況であれば、
一度、真剣にパパさん側のワンオペを検討してみてほしいと思っています。
パパさんの育休は「長期休暇」ではなく、
育児を自分ごととして経験し、子どもの成長を感じ取れる貴重な時間だと思います。
横から支えるのではなく、
一度、横で並走する経験は、その後の夫婦関係にも大きく影響します。
働き方を見直すという選択肢
そしてもう一つ。
どちらか一方でもフルリモートや柔軟な働き方ができると、
育児の難易度は大きく変わります。
もちろん転職にはリスクもあります。
けれど、転職活動そのものはノーリスクです。
求人を見てみる、情報収集をする、
育児と両立しやすい働き方を探してみる。
育児休業中は、キャリアを見直す良いタイミングでもあります。
地道にキャリアを積み続けるよりも、
転職で年収が上がるケースも実際に少なくありません。
「今のまましかない」と思い込まず、
選択肢を増やす視点も持てたらいいのではないかと感じています。
まとめ|ワンオペを当たり前にしないために

ここまで、我が家の実例をもとに
「夫が育児を担う」という選択肢について、
「ワンオペ育児卒業のために何をしたらよいか」
についてお話してきました。
ワンオペ育児がつらいのは、
誰かが怠けているからではなく、
そうなりやすい構造や前提があるからかもしれません。
だからこそ大切なのは、
どちらかが我慢することではなく、
一度「同じ大変さ」を経験してみること。
横から見るのと、実際に担うのとでは、
見える景色はまったく違います。
我が家も、決して余裕がある状態ではありません。
実家の支援もなく、収入もギリギリです。
それでも、夫が育児を担う期間をつくったことで、
育児への理解も得られ、夫婦の距離感もより近くなったように感じます。
ワンオペを完全になくすのは難しいかもしれません。
けれど、
「母親がメインであるべき」という前提を一度外してみるだけでも、
未来の家庭像がより良い方向へ変わる可能性があります。
これから出産を迎えるご夫婦にも、
今まさにワンオペで疲れている方にも、
「育児の形は一つじゃない」ということが
少しでも伝われば嬉しいです。
育児は、どちらかの役割ではなく、
二人で積み重ねていく経験なのだと思います。

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